KONICA SU
Sのマイナ−チェンジ版
ファインダ−の中であわせる露出
発売は1961年、S型の発売から2年後である。
好評であったコニカSも、わずか9ケ月という短期間の開発であったために、問題もあった。
それは露出計指針が外部読み取り式であったことである。これをファインダ−内部からも調節できるようにしたのがU型である。
ほかにはレンズ鏡胴デザインの変更、レンズのつまみをなくして幅を広げて操作しやすいようにした。
しかし基本的には小変更であったため、このコニカSUはSを上回り、18万台が生産された。
SもSUも、ファインダ−は、生きているファインダ−といわれた独自のものであった。パララックスはもちろんのこと画角までも変わるファインダ−枠は非常に使いやすかった。

みのかんのSU
これもいつのまにかあったというカメラである。Sでレンズの素晴らしさがわかっていたので、安かったということのみで飛びついて買ってしまったという事かと思う。
このカメラを持って秋山郷に出かけた時、「懐かしいのを使ってますね」と年配の人から声をかけられた。なんでも熱海の新婚旅行のときに使ったという事である。「多分家のどこかにまだあると思うけど」といっていた。「今でも十分実用になりますよ」と言ってあげたら、「探して使ってみます」と嬉しそうにしていた。
実際、この時代のカメラは電気というものを使っていないので、メンテナンスさえしっかりしていたら、いつまでも使えるのである。このへんが古いカメラの魅力であり、電化製品のカメラとは違うところである。
INDEXに戻る